そもそも競馬とは

競馬 とは

競馬とはなんなのか?

競馬とは、言わずと知れた公営競技で、国が運営しており、勝ち馬投票券(馬券)を購入して勝ち馬を予想し、的中すれば配当を得ることが出来る公営ギャンブルです。

他にも競艇、競輪、オートレースとありますが、最も知名度が高いのが競馬ではないでしょうか。

近年では積極的に芸能人を起用したCMが展開されている事もあり、旧来のイメージであるいわゆるおじさんたちが群がる…という印象からかなり変わり、男性のみならずUMAJOと呼ばれるファンがいる位に、女性からもかなりの人気を集めています。

競馬人気

最近では、女性が好きなアニメとのコラボを積極的に行ったり、ウマ娘というアニメ、ソーシャルゲームが開発されていたりと、競馬人気は過熱の一途を辿っています。

競馬場も非常に綺麗に整備され、実際に馬券を購入せずとも楽しめる施設が併設されていたりと、沢山のファンを取り込もうという意図が見えます。

競馬 女性芸能人

また、競馬情報番組においても、芸人やタレント、女性芸能人たちによる予想公開などもよく見かけるようになりましたよね。

競走馬はサラブレッドと呼ばれる

サラブレッド

競馬に出走する馬は、全てにおいてサラブレッドという競走用に品種改良された軽種馬です。

体高(肩までの高さ)は160~170cmほどで、体重は450~500kgが標準的です。
頭は小さく、四肢は長く、胸や臀部の筋肉は発達しており、速く走ることに向いています。

いわゆるどこにでもいる馬ではなく、競争用に作られたエリートである、ということですね。

日本の競馬の歴史

競馬の歴史

日本の競馬の歴史は古く、初めての西洋式の競馬の開催は、江戸幕府の開港の翌年の1860年に、横浜・元町で行われたとされている。1866年には横浜の根岸に、初めての本格的な競馬場が造られました。

競馬は主に競馬場で行われ、一つ一つの競い合いを『競争(レース)』と呼び、1日の競馬開催でいくつかのレースが行われています。

競馬のレースの種類

G1

レースの種類は主に、平坦なコースを走る平地競走、障害物の飛越を伴う障害競走、繋駕車と呼ばれる車を曳いて走る繋駕速歩競走の3つからなり、他に繋駕車を曳かない速歩競走やそりを曳くばんえい競走などがあります。

レースでは、騎手が馬に騎乗して一定の距離を走り、正規に最も早く決勝線に到達した馬を勝者としています。

根幹競走

レースの中には重賞と呼ばれる、特に賞金が高額で歴史と伝統・競走内容等を考慮し、重要な意義を持つ競走があります。各重賞競走の役割と重要性を広く認識してもらい、指標として位置づけを明確にするため、G1、G2、G3に分類されています。

G1は競走体系上で最も重要な意義をもつ根幹競走、G2はG1に次ぐ主要な競走でG1の勝ち馬も比較的容易に出走できる内容をもったレースです。
G3についてはG1、G2以外のレースを指します。

G1の中でも、3歳馬に対して行われる伝統のある競走をクラシックと呼び、中央競馬クラシック三冠は、中央競馬において創設された、3歳牡馬・牝馬のための皐月賞、東京優駿(日本ダービー)、菊花賞の3競走を指します。

この3つのクラシックで優勝した馬を3冠馬と呼びます。

ちなみに、上記3種を牡馬限定のレースであるという認識を持つ人も居ますが、牡馬と牝馬の両方が出場することができ、過去に日本ダービーでは牝馬が優勝した事もあります。

過去、牡馬で3冠を達成した馬は、

セントライト
シンザン
ミスターシービー
シンボリルドルフ
ナリタブライアン
ディープインパクト
オルフェーブル

の7頭だけです。

対して、桜花賞、優駿牝馬(オークス)は牝馬限定のクラシックで、こちらは牡馬が出場することが出来ません。

また、よくクラシックと間違われることのある、3歳牝馬限定GI競走の秋華賞ですが、牝馬の場合には桜花賞、オークス、秋華賞の3つを制することで3冠馬と呼ばれます。

過去、牝馬で3冠を達成した馬は、

メジロラモーヌ
スティルインラブ
アパパネ
ジェンティルドンナ
アーモンドアイ

の5頭だけです。

3冠馬というのがどれだけすごいのかというのがよくわかりますね。

競馬場はいくつある?

競馬場

競馬場は、中央競馬と地方競馬の2種に分けられており、それぞれ以下の場所にあります。

中央競馬

・札幌競馬場
・函館競馬場
・福島競馬場
・新潟競馬場
・東京競馬場
・中山競馬場
・中京競馬場
・京都競馬場
・阪神競馬場
・小倉競馬場

地方競馬

・帯広競馬場
・門別競馬場
・盛岡競馬場
・水沢競馬場
・浦和競馬場
・大井競馬場
・川崎競馬場
・船橋競馬場
・名古屋競馬場
・笠松競馬場
・金沢競馬場
・園田競馬場
・姫路競馬場
・高知競馬場
・佐賀競馬場

国内には、地方競馬場、中央競馬場合わせて25の競馬場が現在国内には存在しています。

中央競馬と地方競馬って?

競馬 とは

競馬には中央競馬と地方競馬の2種類があり、それぞれに違いがあります。
いわゆるJRA(日本中央競馬会)が主催しているのが中央競馬です。

中央競馬

中央競馬の開催は、基本的に土日のみ(祝日の月曜に開催するケースもあり)です。開催時間は、おおむね午前10時~午後4時30分ごろまでで、1日12レースを行なうのが通常です。

中央競馬が行なわれる競馬場には、芝コースとダートコース(砂主体のもの)が完備されており、内側にダートコース、外側に芝コースが設置されています。

中央競馬の賞金は1着賞金が1億円を超えることも多い為、能力の高い馬は中央競馬に所属するのが一般的な傾向となっています。

地方競馬

一方、各都道府県の自治体が主催しているのが地方競馬で、地方競馬全国協会(NAR)という組織があり、地方競馬同士は連携した運営を実現しています。

地方競馬は、曜日にかかわらず全国各地で開催されており、ビッグレースはJRAの開催と被らないよう、平日に行なわれることも多いです。1日のレース数は10~12レース程ですが、帯広ばんえい、門別、船橋、大井、川崎、園田、高知などではナイター設備があり、ナイター競馬を楽しむことが出来ます。

地方競馬が行われる競馬場は芝コースを設けている競馬場が盛岡競馬場しかなく、その他の競馬場では、すべてダートコースのみのコース設定となっています。

芝コースの維持費用が高い事、競馬場の敷地面積が狭いことなどが理由とされており、地方競馬のコースは、中央競馬に比べ小回りで、コースの幅も狭い造りになっています。

これらのことから、中央競馬と地方競馬では競走馬のレベルに差が生じてしまっているということは否めません。

平成三強

過去に地方競馬所属の競走馬が中央競馬のG1に出走し、優勝したのは1999年にフェブラリーステークスを制覇した『メイセイオペラ』ただ1頭のみです。
G1レースに出場したものの、惜しくも優勝は成し遂げられなかった馬としては『コスモバルク』が近年で最も有名だと思います。

平成三強にも数えられる『オグリキャップ』は違うの?と思う方もいるかもしれませんが、確かにオグリキャップは出身が地方競馬ですが、中央競馬に移籍して活躍していたというのが正しいですね。

地方競馬から中央競馬への移籍組としては、イナリワン、ドクタースパート、オグリローマン、トロットサンダー、アローキャリー、トウカイポイントなどがG1制覇を成し遂げています。

稀なケースとしては、中央から地方に移籍してから、再び中央に戻ってきてG1制覇をしたレッドキングダムという馬も居ます。

とはいえ、地方競馬出身で活躍で来ている馬というのはほんの一握りと言って良いでしょう。

馬券はオンラインで購入していつでも楽しめる

実際に競馬場に行かなくても楽しむことが出来ます。

中央競馬、地方競馬共にネットで馬券を購入することが出来るので、実際に競馬場に行かなくても楽しむことが出来ます。

昔と比べると参加する敷居が本当に低くなったことも人気が過熱している理由と言えるでしょう。

ただ、これから競馬を始めようという人は是非一度、競馬場に足を運んで頂きたいですね。

実際に現地で、馬券を握りしめての手に汗握るレース展開を見ることは何事にも代えがたい興奮を得ることが出来るからです。

のめりこみ過ぎないように適度に競馬を楽しもう

競馬 レジャー施設

競馬の楽しみ方は人それぞれです。必ず馬券を購入しなければいけないわけではありませんし、ただ見ているだけでも楽しいものです。

ギャンブルという側面だけではなく、レジャー施設として競馬場に行くという人も居る位なので、自分に合った楽しみ方を見つけてみてください。